WordPressを更新する前にやること|本体・テーマ・プラグイン更新の準備と確認

WordPress本体・テーマ・プラグインを更新する前の確認事項 WordPress

この記事は、WordPress本体・テーマ・プラグインを更新する「前」に、壊れても戻せる状態を作る記事です。更新通知を一気に処理せず、バックアップ、直前変更、互換性、更新順、更新後に確認する画面を先に決めます。テーマ更新だけの注意点はテーマ更新の安全手順、更新後に失敗した場合はプラグイン更新失敗へ分けます。

この記事では、個人事業主や小規模サイトの担当者向けに、本体・テーマ・プラグインを更新するときの準備と点検を整理します。特定バージョンへの更新手順ではなく、日々の運営で使う作業ガイドです。

PHPの修正とWordPressの更新は、作業する場所が違います。WordPressの「更新」や本体の再インストールでは、サーバー側のPHPを修正したことにはなりません。PHPについては契約サーバーの公式案内を確認し、表示番号を変えずにパッチを適用する事例も踏まえて、変更が必要かを判断します。侵入が疑われる場合は、先にログ・変更ファイルを保全し、復元や削除で調査記録を失わないようにします。

本番へ直接入れるには不安がある変更は、本番変更前7点チェックで「別環境で試す・小さく変更する・戻し方を決める」を先に整理できます。プラグインが増えすぎている場合は、更新前にプラグイン棚卸し手順も確認できます。実行前にはバックアップと復元方法、テーマ更新だけ行う場合はテーマ更新の安全手順も先に確認してください。

1.更新する対象と変更内容を確認する

WordPress本体、テーマ、プラグインは役割が異なります。通知の件数だけを見ず、対象の名前、現在のバージョン、更新先、変更履歴を確認しましょう。公式の学習資料も、変更履歴から修正内容などを把握する考え方を紹介しています。出典:Learn WordPress「Managing Updates」

対象確認する情報自分のサイトで見る点
WordPress本体更新内容、必要な環境、更新手順テーマや重要なプラグインの対応案内
テーマ変更履歴、提供元の注意事項レイアウト、メニュー、独自のカスタマイズ
プラグイン修正内容、動作条件、依存する機能フォーム・予約など、担当している役割

「すべて同じ順番で更新すれば安全」とは考えず、提供元が案内する依存関係や手順を優先します。PHPなどサーバー側の環境変更も必要な場合は、別の変更として影響と戻し方を確認してください。

「最新版」と「再インストール」が同時に出た場合

再インストールは、同じ版の本体ファイルを入れ直す操作です。ボタンがあるだけで故障や改ざんとは判断しません。言語版の差をそろえたいのか、説明できない変更があるのかを先に確認し、上書き前のファイルとログ、バックアップを残します。

当サイトでは、標準版と日本語パッケージの違いを調べてから入れ直し、照合で差分の解消を確認しました。再インストール前後の検査結果と確認範囲をご覧ください。PHPの修正適用とは別の確認です。

WordPressテーマを更新するときの確認ポイント

  • 現在使っているテーマ名とバージョンを記録する
  • 提供元の変更履歴・対応環境・注意事項を確認する
  • 子テーマや追加CSSなど、自分で変更した部分を把握する
  • 更新後にトップページ・メニュー・スマホ表示・フォームなど主要部分を確認する

テーマを実際に更新する手順、子テーマ、更新後の表示確認はWordPressテーマの更新方法で整理しています。テーマ更新とプラグイン更新は別作業として扱い、プラグイン側で更新エラーが出た場合は、WordPressプラグインが更新できないときの確認手順へ進んでください。

セキュリティ修正を含む更新は、内容と影響を確認して対応を急ぐ必要があります。一方で、準備が分からないまま長期間放置するのではなく、保守担当や提供元へ確認する日と担当者を決めましょう。

2.更新前のバックアップと、戻す手順を揃える

WordPress公式は、更新を始める前のバックアップを案内しています。保存したつもりで終わらず、取得が成功したか、対象データが揃っているかを確認してください。出典:WordPress公式「Updating WordPress」

サイト全体の備えとして、ファイルとデータベースの両方を確認します。更新前の取得日時と保存先を控え、復元手順を開ける状態にしておきましょう。参考:Learn WordPress「How to backup your site」

なお、更新後に記事本文だけを以前の状態へ戻したい場合は、サイト全体を復元する前にWordPressのリビジョンと自動保存の違いを確認してください。戻したい範囲が記事だけなのか、テーマ・プラグイン・データベースを含むサイト全体なのかで使う手段が変わります。

  • 保存対象:対象サイトのデータベースとファイルが両方保存されている。画像・テーマ・プラグインを含むか、バックアップ機能の対象範囲を確認する。
  • 保存日時:更新前の取得日時と成功結果を確認し、データベースとファイルを対応する1組として記録する。
  • 取り出せる:保管先が分かり、復元に使うデータと管理画面へアクセスできる。保存先は本番サーバーだけに依存させない。
  • 戻す範囲:サイト全体か個別ファイルかを確認し、復元後に消える可能性がある新しい記事・注文・問い合わせを把握する。

ここまで確認できない場合は「バックアップ済み」と記録するだけで更新へ進まず、利用中のサーバーやバックアップ機能の説明で不足を確認します。新しい有料ツールを契約する前に、現在の契約に含まれる保存・復元機能の対象と条件を調べてください。WordPress公式:ファイルとデータベース、バックアップの保管(この補足の確認日:2026年10月6日)。

3.更新前の状態を残して、確認するページを選ぶ

更新後に「以前からこうだったか」を迷わないように、代表的なページの画面や動作を残す方法を提案します。全ページを同じ深さで点検する必要があるかは、変更内容とサイトの規模によって判断します。

確認対象更新前に残すもの更新後の確認
トップ・メニュー表示の記録、主要リンク画像・配置・移動先
サービス・料金ページ文章と料金表の表示内容が欠けていないか
問い合わせフォーム通常の送信結果送信完了と担当者への到達
記事編集編集画面と下書き保存の状態編集・プレビューが使えるか
独自機能入力例と期待する結果診断・計算などが同じ条件で動くか

スクリーンショットに個人情報や管理用の情報が含まれる場合は、共有範囲を限定します。相談用に公開する画像では、不要な情報を隠してください。

更新前5項目チェック|戻す・試す・時間を確保する

各項目の確認状態

登録不要。自分の確認状態を選ぶ欄です。自動診断・採点・送信・保存はありません。対象URL、確認日時、根拠、要対応の内容を手元のメモへ残してください。

必須条件が未確認・要対応なら、準備を揃えてから進みます。対象外は理由を残し、戻し方や確認時間の不足を対象外に置き換えません。緊急のセキュリティ修正は、提供元の案内に沿って担当者へ対応を相談します。復元前の差分確認と更新後5点チェックも先に用意できます。

4.更新は、結果を確認できる時間に進める

手動で更新するときは、実行後の点検と、不具合への対応ができる時間を確保します。出発直前や担当者が連絡を取れない時間帯に、確認を後回しにする運用は避けたいところです。

可能なら本番とは別の検証環境で試し、同じテーマ・プラグインの組み合わせで確認します。ただし、検証環境で動いたことが本番での成功を保証するわけではありません。環境の違いも記録してください。

  • 対象と変更履歴を確認する。
  • 更新前の保存状況を確かめる。
  • 提供元の手順で更新を実行する。
  • 完了またはエラーの表示を確認する。
  • 代表ページと対象機能を点検して記録する。

原因を追いやすくするため、手動更新では変更をまとめすぎず、確認しながら進める方法を提案します。ただし、セットで更新する必要がある製品や指定手順がある場合は、その案内を優先してください。

5.「更新完了」の表示後に、読者側の画面を点検する

管理画面の完了表示だけでは、サイト全体の動作確認は終わりません。ログアウトした状態で、スマホとパソコンから主要ページを開きます。

  • メニューが開き、正しいページへ移動できる。
  • 文章・画像・表が読める。
  • フォームが入力でき、送信結果と受信を確認できる。
  • 予約や購入などの重要機能が、用意したテスト手順で確認できる。
  • 診断・計算ツールを設置している場合、入力と結果表示が動く。

古い表示が残る場合は、管理画面の保存結果と、ログアウトした通常の公開URLを分けて確認します。端末・確認時刻・見えている文言を記録し、利用中のキャッシュの更新方法を確認してください。管理画面のプレビューや、確認用の別URLだけで公開反映と判断せず、普段使うURLで再確認します。

必要な操作と受信まで確認した結果を更新後5点チェックへ残します。フォーム不達は設定検証と実際の受信の違いへ、別のエラーは症状別の入口へ進みます。注文や課金が発生する機能は、提供元のテスト方法を使い、通常の購入を動作確認として実行しないでください。

6.不具合が出たら、追加変更を止めて状況を記録する

問題が起きた直後に別のプラグインを追加したり、関係のない設定を変えたりすると、原因を追いにくくなります。まず追加作業を止め、いつ・何を変更し・どこで問題が起きたかを整理してください。

症状先に確認すること
レイアウトが崩れた対象URL、端末、更新したテーマ・機能、更新前の画面
フォームが送れないエラー文、送信完了の有無、受信結果
管理画面へ入れない表示されたエラーと、管理者向けの通知
処理中の表示が続く更新処理の状況、提供元の失敗時の手順

WordPressには、特定の致命的なエラー発生時に管理操作へ戻る助けとなるリカバリーモードがあります。ただし、すべての不具合に使えるわけではありません。通知が届いた場合は、内容と公式の説明を確認してください。出典:WordPress公式「Recovery Mode」

復元が必要な場合は、戻す時点と対象、更新後に入った情報の扱いを確認します。サイト全体をすぐ戻すことが適切かは、症状と運用によって異なります。判断が難しい場合は、記録を添えてサーバー会社や保守担当へ相談しましょう。

7.自動更新でも、通知と点検の担当を決める

WordPressはテーマ・プラグインの自動更新機能を案内しています。設定はサイトごとに確認し、自動更新を使う場合も、保存状況・通知先・不具合時の対応を準備しましょう。出典:WordPress公式「Plugin and themes auto-updates」

自動更新を一律に有効・無効とするのではなく、重要な機能、検証の必要性、更新を確認できる体制を整理します。手動で運用するなら、誰が更新通知を見て、いつ対応するかを決めておくことが大切です。

コピーして使える更新記録テンプレート

欄内の全文を選択してコピーし、手元のメモへ貼り付けて記入・保存します。この欄では入力・送信・自動保存しません。保存先の認証情報や秘密付きURLは記入しません。

担当交代がある場合は、手順・停止条件・完了条件の記入例も使い、未確認の操作を次の担当へ渡します。手順があることと、復元を実行確認したことは分けて記録します。

「確認済み」と「未確認」は分けて残します。未確認の項目がある場合は、何を誰が確かめるかを記録し、更新完了と動作確認完了を区別してください。

よくある質問

本体・テーマ・プラグインの更新順は決まっていますか?

この記事では一律の順番を指定しません。更新対象の依存関係、必要な環境、提供元の案内を確認して決めてください。組み合わせの判断が難しい場合は、事前に担当者へ確認します。

怖いので更新しないままでもよいですか?

更新を放置する運用にはしないでください。公式はWordPressやプラグイン・テーマを最新に保つことを案内しています。不安な点を洗い出し、保存・検証・相談の準備を整えて対応しましょう。

更新のゴールは、読者が使える状態を確認すること

更新ボタンを押したことではなく、必要な機能が使えることまで確認する。まずは次に更新する対象を1つ選び、変更内容とバックアップ、点検するページを記録するところから始めましょう。

参考資料・確認範囲

YOHAKU UPDATE CHECK|2026-10-01

実例|「更新通知がありそう」ではなく、公式掲載版と照合する

YOHAKU SELECTで有効な主要プラグインのうち、更新頻度が高い4つをWordPress.orgの掲載版と照合しました。Contact Form 7 6.1.7、Converter for Media 6.6.5、Site Kit by Google 1.188.0、Yoast SEO 28.5で、確認時点ではインストール版と公式掲載版が一致していました。

更新がない場合は、更新作業を増やしません。バージョン番号だけで安全性を保証せず、更新が出たときは変更内容・バックアップ・主要ページの確認手順をそろえてから進めます。

追加の実確認|2026年10月9日23:17(日本時間):YOHAKU SELECTの認証付き読み取りで、WordPress本体は7.1.3、使用テーマはCocoon Childと確認しました。この作業で本体更新を実行した記録ではありません。上の4プラグインの版は10月1日の記録を残したもので、本日再照合したものではありません。バージョン確認と、更新後の画面・フォームの動作確認は別に扱います。

公式資料の確認日:2026年10月1日。一般的な説明は公式資料を参照し、点検表と記録例は当サイトが作成しました。特定バージョンの組み合わせを実機で検証した記事ではありません。

更新後に不具合が出た場合は、同時に別の設定を変えず、WordPressトラブル解決ロードマップから表示された症状へ進みます。プラグイン更新だけ失敗した場合はプラグイン更新失敗の確認手順へ分けます。

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