WordPressには、記事を保存するたびに過去の状態を残す「リビジョン」と、編集中の内容を一時的に守る「自動保存」があります。文章を誤って消したときや、以前の内容へ戻したいときに役立ちます。
- リビジョン:保存・更新した過去の版を比較して戻すための履歴
- 自動保存:編集中の事故に備えて自動的に保存される一時的な版
1.リビジョンで過去の変更を比較する
投稿や固定ページの編集画面からリビジョンを開くと、追加・削除された文章を比較できます。WordPress公式では、スライダーや比較画面を使って変更箇所を確認し、選んだ版を復元できると案内しています。
2.「復元」は現在の内容を完全に消す操作ではない
過去のリビジョンを復元すると、その内容が現在の編集状態として戻ります。重要な記事では、復元前に現在の文章もコピーしておくと安心です。
3.自動保存は公開済み本文を直接上書きしない
自動保存は通常の投稿とは別の特殊なリビジョンとして扱われます。ブラウザが閉じた、通信が切れた、端末が停止したなどの場面で、編集途中の内容を復元できることがあります。
4.リビジョンが多いと必ずサイトが遅くなる?
リビジョンはデータベースに保存されますが、数が多いことだけで直ちに表示速度の原因と断定はできません。容量や運用方針を見ながら、必要なら保存数を制限します。
5.保存数を制限する前に考えること
WordPressではWP_POST_REVISIONSで保存数を調整できます。ただし、設定ファイルの編集が必要になるため、初心者はバックアップを取り、必要性を確認してから対応してください。履歴を減らしすぎると、戻したい版が残らない可能性があります。
WordPressのバックアップ、表示速度が遅い原因の確認もあわせて確認できます。
リビジョンとバックアップの使い分け
| 戻したいもの | 使うもの |
|---|---|
| 記事本文の少し前の版 | リビジョン |
| 編集中に消えた文章 | 自動保存 |
| プラグイン更新前のサイト全体 | バックアップ |
| データベースや画像を含む復旧 | バックアップ |
復元前に確認したい3点
- 戻したい日時・版が合っているか
- 現在の本文も念のためコピーしたか
- 記事だけ戻せばよいのか、サイト全体の復元が必要なのか
リビジョンは投稿本文の履歴管理に便利ですが、プラグイン・テーマ・画像・データベース全体を元へ戻す仕組みではありません。
保存数を減らす前に考える
WP_POST_REVISIONSで保存数を制限できますが、リビジョンが多いという理由だけで即座に削減する必要はありません。編集頻度、データベース容量、過去版へ戻す必要性を見て判断します。重要な記事では履歴が保険になることもあります。
リビジョンで戻せないときの次の選択肢
目的の版がリビジョンに残っていない場合は、まず自動保存、ブラウザ側に残っている下書き、バックアップの順で確認します。記事本文だけでなく画像・設定・プラグインまで戻す必要がある場合は、リビジョンではなくサイト全体のバックアップ復元が対象です。どこまで戻すかを決めてから操作してください。
実際に文章を戻すときの安全な手順
- 現在の本文を別の場所へコピーする
- 戻したい日時のリビジョンを開く
- 差分表示で削除・追加された箇所を確認する
- 必要な版を復元する
- 公開前に見出し・リンク・画像・CTAを再確認する
全文を過去版へ戻す必要がない場合は、差分を見ながら必要な文章だけを現在の本文へ戻す方法も安全です。特に公開後に内部リンクやCTAを追加している記事では、古いリビジョンを丸ごと復元すると新しい改善まで消える可能性があるため、復元後の再確認が重要です。
復元方法の選び方
| 状況 | 優先する方法 |
|---|---|
| 数行だけ消した | リビジョンの差分から必要部分を戻す |
| 編集中にブラウザが落ちた | 自動保存を確認 |
| 更新後に記事全体がおかしい | リビジョン+現在本文のコピー |
| サイト全体を更新前へ戻したい | バックアップ復元 |
復元後に見落としやすい確認項目
- 内部リンクが古い状態へ戻っていないか
- CTAや問い合わせ導線が消えていないか
- 見出し構成や表が崩れていないか
- 最新情報や料金表記まで過去版へ戻っていないか
- アイキャッチや抜粋など本文外の設定に影響がないか
古いリビジョンを丸ごと復元すると、あとから追加した改善まで巻き戻ることがあります。復元直後は本文だけでなく、読者導線と最新情報まで確認します。
よくある質問
自動保存は何個も増え続けますか?
WordPress公式では、通常は1ユーザーにつき1投稿あたり最大1つの自動保存が保持され、新しい自動保存が古いものを置き換える仕組みと説明されています。
復元した後に元へ戻せますか?
更新履歴が残っていれば別のリビジョンから再度確認できます。ただし、重要な変更前はバックアップや本文コピーを用意しておく方が安全です。

