ホームページのサーバー移転やドメイン変更では、ファイルを移すだけでなく、URL・DNS・メール・Search Console・リダイレクトまで確認する必要があります。作業を同時に進めすぎると原因を切り分けにくくなるため、移転前・切替時・切替後に分けて確認します。
- バックアップを取る
- 新環境で表示確認する
- URLとDNSを切り替える
- 必要な301リダイレクトを設定する
- メール・Search Console・サイトマップを確認する
1.最初にファイルとデータベースをバックアップする
WordPress公式の移行ガイドでも、新しいサーバーへ移す前にWordPress本体、画像、プラグインなどのファイルとデータベースをバックアップするよう案内しています。移転前の状態へ戻せるようにしてから作業します。
WordPressのバックアップで保存するものも確認してください。
2.URLが変わる移転か、サーバーだけ変わる移転か分ける
同じドメインのままサーバーだけ変更する場合と、ドメインそのものを変更する場合ではSEO対応が異なります。URLが変わらないならDNS・サーバー・メールを中心に確認し、URLが変わるなら旧URLから新URLへのリダイレクトも必要です。まず「ドメイン管理会社を変えるのか、サーバーを変えるのか、URL自体を変えるのか」を整理したい場合は、WordPressのドメイン変更・移管・サーバー移転の違いと費用で作業範囲を切り分けてください。
3.DNS切替前に新環境を確認する
可能であれば、DNSを切り替える前に新サーバーでトップページ、主要記事、問い合わせフォーム、画像、管理画面を確認します。切替後に不具合が出たとき、移行データの問題かDNSの問題かを分けやすくなります。
4.ドメイン変更では301リダイレクトを設計する
Google Search Consoleのアドレス変更ツールの案内でも、ドメイン移転時は旧URLから新URLへの301リダイレクトを準備したうえで移転することが推奨されています。トップページだけでなく、主要な旧ページから対応する新ページへ転送できるか確認します。
恒久転送と一時転送の使い分けに迷う場合は、301と302リダイレクトの違いも確認してください。
5.メール設定を忘れない
ネームサーバーやDNSを変更すると、WebサイトだけでなくMXやTXTなどメール関連レコードにも影響する場合があります。独自ドメインメールを使っている場合は、送信・受信の両方を確認します。
6.Search Consoleとサイトマップを確認する
ドメインが変わる場合は、新旧プロパティの確認、301リダイレクト、サイトマップなどを整理します。Googleのアドレス変更ツールは、サイトを移転してリダイレクトを設定した後に使用する案内になっています。
移転チェックリスト
| タイミング | 確認項目 |
|---|---|
| 移転前 | バックアップ、新環境、URL一覧、メール設定 |
| 切替時 | DNS、SSL、WordPress URL、301 |
| 切替直後 | 主要ページ、フォーム、画像、メール |
| 切替後 | Search Console、サイトマップ、404、アクセス状況 |
DNS変更後に表示されない場合
切替後に環境によって表示が違う場合は、DNS変更後にホームページが表示されないときの確認手順も参照してください。
やらない方がよいこと
ドメイン変更、サーバー移転、URL構造変更、全面リニューアルを同時に行うと、問題が起きたときの原因特定が難しくなります。可能な範囲で作業を分け、変更前後を記録します。
移転を止めて確認すべきサイン
新環境の表示確認ができない、旧URLから新URLへの対応関係が整理できていない、メール設定を引き継げていない状態でDNS切替を進めるのは避けます。切替後に大量の404、メール停止、管理画面へ入れない状態が出た場合は、変更を追加する前にバックアップと旧設定を確認し、必要なら一時的な切り戻しも含めてホスティング会社や制作担当へ相談してください。
移転当日に残す作業記録
| 記録項目 | 残す内容 |
|---|---|
| 切替日時 | DNS・SSL・WordPress URLを変更した時刻 |
| 旧環境 | 旧サーバー・ネームサーバー・主要URL |
| 新環境 | 新サーバー・DNS値・SSL状態 |
| 301 | 旧URL→新URLの対応表 |
| 確認結果 | 主要ページ・フォーム・メール・404 |
移転後に不具合が出たとき、何をいつ変えたかが分かると切り戻しや原因特定が速くなります。変更を追加する前に、この記録と現在の状態を照合してください。
よくある質問
サーバーだけ変える場合も301は必要ですか?
公開URLが変わらない移転であれば、通常はURL変更を理由とする301は不要です。DNSと新サーバーの設定を確認します。
ドメイン変更後、旧ドメインはすぐ解約してよいですか?
旧URLからのリダイレクトやメールなどで必要になるため、移転直後に解約するのは避け、移行状況を確認してから判断します。

